
風の力で水面を滑走するウインドサーフィンは、自然の素晴らしさをダイレクトに感じられるマリンスポーツの1つです。そんなウインドサーフィンの歴史は一体どのように始まったのでしょうか。楽しさや魅力をもっと知るために、ルーツを見ていきましょう。
「ウインドサーフィンは誰のアイデア?」

皆さんが楽しんでいるウインドサーフィン。そもそも誰のアイデアかご存知ですか?
歴史の原点は、1967年のアメリカ・カリフォルニア。意外にも約55年程しか経っていないのです。
IT系会社の副社長でありサーフィン好きのホイル・シュワイツアー氏が開いていたパーティーに、設計技師でありヨットマンだったジム・ドレイク氏が訪れました。まさしく、この2人の出会いがウインドサーフィンの原点と言えます。
人が多いサーフィンにストレスを感じていたホイル氏と、1人でも気軽にセイリングを楽しみたいジム氏。そんな2人の考えで生まれたアイデアが
「サーフボードにヨットの帆を乗せて走れないだろうか・・・」
というものでした。ホイル氏とジム氏によってこんな遊び心のあるクリエイティブな発想が生まれ、ウインドサーフィンの歴史はスタートしました。
「サーフィン+ヨット=?」

「サーフボードにヨットの帆を乗せて走る」ために問題となったのは、操縦方法でした。ヨットには舵(ラダー)がついていおり、舵によって進行方向を変えることができます。サーフボードに帆を乗せただけでは進行方向は変わらないのです。そこで考えられたのが「ユニバーサル・ジョイント」です。
「ユニバーサル・ジョイント」とは、セイル(帆)とボードを繋ぐもので、360度のどんな角度にもセイルを曲げることができます。セイルをいろんな角度に曲げることにより、進行方向を変えることを可能にしました。
この形が原型となり、今のウインドサーフィンの形に発展していったのです。